コントが始まる 最終話
感想: ★★★☆☆ / ★★★★★
<あらすじ>
里穂子「ワタシにとって『マクベス』とは一体なんだったんだろう……」
春斗「オレにとって『マクベス』とは……一体なんだったのか」
コント『引っ越し』。ステージに現れたのは夫役の春斗(菅田将暉)と妻役の瞬太(神木隆之介)。そこに、引っ越し業者を演じる潤平(仲野太賀)が到着するが、引っ越しを拒む妻が邪魔するせいで、夫婦の荷造りは全く進んでおらず……。マクベスによるとりとめのないコントの『前フリ』が始まる―――。
いよいよ、コントトリオ「マクベス」の解散ライブ当日。里穂子(有村架純)をはじめとして、潤平の彼女である奈津美(芳根京子)や、マネージャーとしてライブを見守る楠木(中村倫也)とつむぎ(古川琴音)、恩師の真壁(鈴木浩介)と息子の太一など、これまでマクベスの人生と交差してきた様々な人物たちが顔を連ねる。そしてついに、出囃子が鳴り、舞台は暗転から明転へ。彼らの「最後」が始まった……。そのライブを見ながら、マクベスと出会ってからの日々を心の中で巡らせる里穂子。里穂子にとっての「マクベス」とは、一体なんだったのか―――。
そして、ステージ上で顔なじみの人々を見ながら春斗はまた全く別の意味で思う。「オレにとって『マクベス』とは……一体なんだったのか」。……その答えはライブを終えたその時にも出ぬまま、時計の針は進んでいく。
解散ライブのその瞬間。そして終えた後のマクベスと中浜姉妹の日常。そんな彼らの人生と寄り添ってきた人々のこれから。これまで、様々な数奇な運命が絡み合ってきたこの群像劇の最後の最後は、このドラマ「ならでは」の終幕を迎えることに。20代後半。失敗を経験しながらも、もがき、悩み、そして笑いながら生きてきた彼らの生き様。春斗が出す自問自答の答えとは。このドラマの最後はもちろん…………。
〜さらば青春!マクベス卒業式!〜
解散ライブを終えてマクベスはみなそれぞれの道へと進んでいく。
潤平は実家の酒屋を継ぎ、瞬太は世界へと冒険の旅にでる。
春斗は今後の自分の進み方をまだ見いだせずにいた。
フラッとマクベスでネタ合わせしていたファミレスに寄った春斗の姿を見て驚く里穂子。
「え、なんでそんな驚いたんですか?」
「まさか来てくださると思わなかったから。わたし今日でここ最後なんです。」
と、里穂子もまた就職によって新しい道に歩もうとしていたのだった。
「注文はコーヒーでよろしかったですか?」
「いや、今日はメロンソーダで。」
春斗の帰りがけを待っていた里穂子。
里穂子は春斗にマクベスを今までのお礼を伝える。
「これから先、どんなに面白い人たちが現れたとしても、
私はずっとマクベスを応援し続けます。
マクベスには本当に辛いときを助けてもらいました。
私のなかでこれからも、あなたが作ったコントが、
あなたたちがやっていたコントが消えることはありません。
マクベスに出会えてよかったです。」
「解散前にあなたのようなファンに応援してもらったのは幸運だったのかもしれません。
昔は100人の人たちに見てもらいたいって思ってたんです。
でも、1人の人が100回見てくれるのも大事なのかなって。
僕たちみたいなのは、1人の人がちゃんと見てくれてるって…それだけで…頑張ってきてよかったって思えるんです。
努力してきたのは無駄じゃなかったんだなって。
マクベスを応援してくれてありがとうございます。」
互いに涙を流しながら、お礼を言う春斗と里穂子。
「また瞬太が帰ってきたらみんなで飲みに行きたいですね。」
「ぜひ行きたいです。」
「その頃にはどうなってるんだろうな…」
「楽しみですね、そのときが。」
瞬太は旅の途中でカルロスに出会っていた。
そして、潤平は春斗の新しい就職先を聞き酒屋で爆笑していた。
なにがそんなに面白いのかと聞かれる潤平は、
「だって春斗の新しい就職先、水道屋なんだって!」
春斗は水道屋になっていた。
fin.
解散後の家電を決めるジャンケンのとき、最初は笑いながら楽しんでジャンケンしてたのに、
だんだんこの時間がもう最後なんだなぁ…って、ずっとあいこが続けばいいのに…って
笑いながらも泣き始める3人の演技を見て感服した!!泣
誰も泣いてることをお互いに茶化さないところも良かったな。
みんな寂しくて、この時間が終わりたくないんだなと、
マクベスがもっと売れてれば良かったのにって泣けた。
だからこそ夢を追うことって難しいんだなぁって。
私なんか特に夢があって生きてるわけじゃない普通の毎日だけどさ、
叶う叶わない関係なく、夢をもつことで人生の深みって変わってくる気がしたなぁ。
マクベスでの10年間は誰かからみれば、
失敗の人生だとか、無駄な10年だったように思われるかもしれない。
だけど、多くの人に知られることはなかったとしても、
10年を人生をかけて共に走ってくれる仲間ができて、
出会えて良かったと言ってくれる人がいた。
それだけで夢を追う側にとっては、頑張ってきてよかったなって
誇りに思える10年になるよね。
マクベスが報われて爆売れするっていうハッピーな最終回じゃなかったけど、生きることの深みと大人の青春を感じされてくれるこれはこれでいい最終回だったと思う!!
みんな泣いてたけどね、それがまたひとつの青春が終わっちゃう寂しさだったりするわけよ…
なんか終わりの音楽が流れてディズニーランドからもう帰らなきゃいけないときと同じ寂しさを感じた。
それにしても豪華なキャストだったなぁ。喧嘩のシーンとか本当にリアルだったし、
みんなが最後まで自分の役を全うしていたなぁ。
悩み、もがき、苦しみを抱えるマクベス3人と、
そばで応援し続ける里穂子の熱狂的なファン愛。
春斗と里穂子が最後まで簡単に恋人にならないのも良かった!!
マクベスはやっぱりファンとの恋愛禁止なのね。(笑)
春斗が最後はまさかの水道屋さんになり、
またコントが最初から始まりそうな展開だったけども。
夢を追うつらさだったり、葛藤だったりもそうだけど、
それ以上に、ただガムシャラに夢を追いかけるキラキラした青春を見せてもらった気がする。
登場人物もみんながピュアでいい人で、
静かなドラマだったけど、伝えたいことがじわじわと伝わってくるいいドラマだったと思います!!
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