イチケイのカラス 第9話


感想: ★★★☆☆ / ★★★★★


<あらすじ>


みちお(竹野内豊)や坂間(黒木華)たち“イチケイ”が扱うことになった「世田谷家政婦殺人事件」が、裁判員裁判で審理されることになった。書記官の川添(中村梅雀)を中心にさっそく裁判員の選任手続きが行われ、その結果、塾講師の大前正一(山崎銀之丞)、結婚相談所勤務の落合清美(池津祥子)、土木作業員の田部公平(山口森広)、主婦の立原理沙子(太田順子)、証券マンの西園寺勝則(永田崇人)、大学生の小中渚(羽瀬川なぎ)の6名が選ばれる。補充裁判員として選ばれたのは、派遣社員の新村早苗(行平あい佳)、「みちおを見守る会」メンバーでもある自由業の富樫浩二(明樂哲典)だった。

事件の被告人は高見梓(春木みさよ)、被害者は桐島優香(八木さおり)。梓は家政婦として桐島家で働いていたが、ある時、柵が破損していることを知りながら3階のバルコニーで優香と争い、突き飛ばして転落させたという。梓は、転落後もまだ息があった優香をそのまま放置。たまたまやってきて異変に気づいた配達員が救急車を呼んだが、優香は命を落としていた。また優香は、梓に多額の遺産を残すことを1年前に弁護士に書面で伝えていたという。

優香の娘・希美(松風理咲)も見守る中で行われた第1回公判で、梓は、自分は殺していない、あれは事故だと主張。遺産の件も知らないと証言する。実は梓は、5年前に火災事故で夫と娘を亡くし、譲り受けた夫の会社を売却して多額の資産を得ており……。


〜正しさは人それぞれ。答えがでないこともそれまた悪いことではない〜


職権を発動し裁判員たちの議論の末、

疑問に思ったことを検察側、弁護人側に徹底的に調べてもらうという体制にしたイチケイメンバーたち。

そうすると見えてきたのは、高見の娘が亡くなった日と被害者の娘・希美の心臓移植の日が一致してるということだった。

希美は次の公判で、どんな真実であっても受け止めると。

その言葉を聞いた高見は今まで黙秘を貫いていたが、真実を話すことにすると。


被害者の桐島は、高見を信じ今まで誰にも話してこなかったことを打ち明けた。

れは、夫に殺されかけた桐島が夫を事故に見せかけて殺したと。

しかし、何年かして身元不明の遺体が出てきたことが明らかになり、当時夫と不倫していた女性が桐島の元を訪ねてきてお金を要求してきたと話す。自首を勧めた高見だったが、桐島は希美を殺人者の娘にはしたくないと、実の父親が実の母親に殺されたという事実を背負わせなくないと、今ならまだ間に合うと自殺を図ったのであった。

真実を話した高見にみちおは、

「あなたは、あのとき助けを呼ぶべきだったと思いますか?

それともそのままで良かったと思いますか?」

「...分かりません。わたしはあのときどうすればよかったんですか?」

と。


高見は、自殺補助の罪で処罰された。

しかし、今回裁判員として参加したものは、高見がそのときどうするべきだったのか答えは割れてしまい出なかった。

公判を終え、傍聴席でやたらと千鶴を見つめる男性の目が気になっというみちお。

以前から誰かに付き纏われてる気がすると話す千鶴のために、千鶴が昔担当した事件の資料を見直していたというみちお。

メガネをしていて気づかなかったが、そこに載っていた人物と一致する。そのとき千鶴は、みちおたちとは別の場所に向かっていた。その人物と接触し、突き飛ばされた千鶴を受け止めたのはみちおだった。幸い打撲程度の怪我ですんだみちおは、千鶴に恨まれることもあるこの仕事をどう思った?と。

今度もますます精進して頑張っていきたいと思います!」

「それは良かった。坂間さんがどんな裁判官になるか楽しみだからね。」

と。


fin.


裁判官を描いたドラマだったら、いつか来るだろうとは思ってたけど、

やっぱり難しい問題だったなぁ。

民主主義の国として司法に参加しないといけないという真っ当な理由は分かる。けど、

司法の人間でもないただの凡人が、法で人を裁くっていうそんな重責をおいたくないのも事実。

何なら人の恨みをかおうもんなら余計にゴメンだと思ってしまうわ、、、汗


今回はたまたま自殺補助っていう、被告人に殺意があったわけじゃないからまだ更生の余地もありそうだけど、

どうしようもない人を裁かないといけないことだってあるし、

有罪ってなれば、じゃあ罪は何年かも決めなきゃいけないんでしょ??

正直、荷が重いよなぁ。やっぱり人ひとりの人生変えちゃうって思ったらさ。(汗)

駒沢部長はちょっと圧がありそうだったけど、

その点、みちおは案外あっさり降りたいって言ってた女の子を逃してあげてたのは良かったかな、、、

やっぱりあの場で続けることを強要されるってきついし。

1000人分の1の確率で選ばれるっていったって全然嬉しいことではないよなぁ。

今はたぶんよっぽどの理由がない限り断れないんじゃなかったっけ?

仕事しながら裁判にも参加するってなぁ、しんどいわ。

去年、職場でも選ばれてた人いたけど裁判参加する日は全部休日に当てがわれてて実質休みなしだったもんなぁ。ほかの職場ではどうかは知りませんが…。


ほんで肝心な事件ね。

桐島さんは死ぬならもっと別の死にかたがあったように思えるけどな。爆

高見さんに話してるうちに気が動転してきて、とっさの行動やったかもしれんけど

結局、娘は1人にされて残酷な真実を知ることになってしまったし、

娘からしたらお父さんの記憶なんてないも同然なんやから母親が罪に問われようともいなくなるよりは、生きてくれてるだけマシだったと思うけどな。

高見さんだって結局は希美ちゃんの本当の母親ではないんだからさ。

生きていたらと娘を重ねてるところだってあっただろうし。

桐島さんは自分勝手な母親だったな、って印象だわ。

助けを呼べばよかったのか、そのままにすればよかったのか、

結局どっちを選んでも、高見さんにとってどっちが良かったかなんて正解はないよなぁ。

助けを呼んだところで桐島さんから恨まれてたかもしれないし。

答えはでなくても、ひとつしかない真実を追い求めることが大事なのかな。


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