コントが始まる 第4話


感想: ★★★★☆ / ★★★★★


<あらすじ>

潤平「瞬太は父親を早くに亡くし、母親とは明らかにうまくいってなかった」

里穂子「つむぎは昔から面倒見がいい。弱ってたり傷ついてる人を放っておけない性格だ」

コント『捨て猫』。ステージに現れる段ボールに入った捨て猫役の春斗(菅田将暉)と、野良猫役の瞬太(神木隆之介)。マクベスによるとりとめのないコントの前フリが流れて―――。

潤平(仲野太賀)は、高校の担任・真壁(鈴木浩介)を呼び出し、彼女の奈津美(芳根京子)と共に昔話に花を咲かせていた。その中で、トリオ名「マクベス」の名づけの由来に真壁が関わっているという話になり、高校時代、瞬太(神木隆之介)の車にマクベスの3人と真壁が共に乗った1日のことを想い出す……。その日は真壁の息子が生まれた日。なぜか瞬太は生まれたばかりの息子を愛くるしそうに見つめる真壁を見て、涙を流していた―――。

一方、里穂子(有村架純)は自宅で一生懸命に熱帯魚の世話をする妹のつむぎ(古川琴音)を見て、同じく昔のことを思い出す。姉のことを献身的に支えてくれる今の日々もそうだが、つむぎは昔から面倒見がよく、傷んだ人形で遊んだり、捨て猫を拾ってきたり、とにかく傷ついた存在を放っておけない性格だという―――。

全く交わらない二人の昔話が、現代でまたも数奇に絡み合うことに。親と子。傷を持つものと、それを優しく包むもの。意地と甘え。様々な相反するものを乗り越えたその時、この物語は奇跡の数十秒を生み出す。見た後に誰かに優しくしようと思える温かさ溢れる第4話。お見逃しなく。



〜綺麗事だけではうまくやっていけない!〜


「鬼がくたばる、、、って。」

10年前に絶縁した瞬太の母は危篤状態にあった。


担任の真壁が今からマクベスの家に来ることに張り切ってきた3人だが、

「俺らお前の母といつか瞬太に会わせるって約束しちゃったんだよ!

だから早く病院に行け!」

春斗と潤平の言葉に耳を傾けようとはせず、病院に行きたがらない瞬太。

「俺はお前らとつまらない話はしたくないんだよ!

もうなんで分かってくれないんだよ!!!」

といい残し出て行ってしまう。


瞬太はつむぎを呼びだし、母のことを話す。

「病院行かなくていいの?
私だったら文句のひとつくらい言ってやるけどな。
面と向かって言えるのもきっと最後になるし。」

瞬太が病院に着いた頃には、母は危篤状態にあった。

「…自分勝手すぎる、あんたは。まだ早いよ。

もっとさ、俺に許していく時間くれよ」

そんな瞬太に母は最後に、

「…ごめんね。」

と。

「急いできたからさ、髪染める時間なくて、母さんが嫌いな金髪で来ちゃった。

…母さん…ごめんね。」

瞬太の母は息を引き取った。

瞬太が最後、母を看取ることができたのは、つむぎのおかげだと里穂子に話す春斗。


「あ、今日ネタ合わせの日だね。」

葬式の帰り道に車の中で話す瞬太。

疲れてるだろうから今日はゆっくり休んだほうがいいと話す春斗と潤平に瞬太は、

「なんでそんなに優しくするんだよ。

やろうよ、ネタ合わせ。

…だって俺にはもうマクベスしかなくなっちゃったんだよ。」

と。3人はいつものようにいつものファミレスでネタ合わせをした。

瞬太が働く焼き鳥屋の大将も

「これからは本当の親だと思っていいからな」

「最初からそのつもりでしたよ」

と。


一方で、春斗と潤平は、瞬太が病院に行っている間に真壁と飲んでいた。

真壁を呼んだ理由は、今後のことの相談に乗ってもらいたいからだと話す潤平。

「マクベスを続けるか、解散するか迷ってるんですよね!先生はどう思いますか??」

「そりゃ、解散したほうがいいに決まってるだろ。

俺もさ、教職つくまでにフラフラしてた時期があるから、

夢を追うしんどさは分かる。まぁこれまでもしんどいこと色々あっただろうけど、

18〜28までの10年間と、この先の10年は別次元の苦しみだぞ」

と。

春斗と潤平は、真壁の言葉に思わず面食らってしまう。


後日、マネージャーの楠木から進捗の連絡があり、

「まだ迷ってるんですよね」

と話す春斗に楠木は、

「いい返事、待ってるから」


fin.


自分の親と会ってくれて、死に目にも付き合ってくれる。

つらいとき、1人になりたくないときに一緒にいてくれる人がいる

マクベス3人の家族のような関係性がすごく羨ましい。

どんなに仲が良くても、やっぱり親のこととか話せない部分ってあるからね。


最初から瞬太は、どことなく寂しそうな感じあるというか、

他の2人を見守っている感じが、どこか達観している気がしてたので、

今回のわだかまりのあるお母さんとの話をみて、

神木くんは最初から瞬太の過去まですらを演じてたんだなぁ。


何でも否定する母親というのはなかなかありがちだと思ったな。

いつまでも自分の庇護下においておきたいのか、

子育てに自信がなくなってしまうのか、

クセのある母親でも、唯一の肉親だったからな、父親がいなくなって二人三脚、

嫌いになりきれない瞬太の母への気持ちがちょっと切なかったね。

分かり合えない母親でも最後に素直になれてよかった。

だけど、ミートソースに粉チーズかけるなはちょっと好きにさせてほしいな。汗

最後、つむぎちゃんがミートソースは瞬太に譲り、

自分はパスタにバターをのっけたものを食べていて

それもそれで何とも言えない気持ちになった。

瞬太はそういう人じゃなさそうだけど、里穂子の言う通り、

つむぎちゃんが、いつか誰かの都合のいい人にならないように

自分自身を大切にしてほしいな。


そして、真壁先生の言葉。

すごくズッシリときた。重かった。

潤平が目をキラキラさせて、背中を押してほしそうにしてたから、

面食らった顔が衝撃だった。

てっきり先生は、続けるほうを選んでくれるって思ってたわ。

だけど間違いではないのも事実。

続ければまだ売れる道だってあるけど、

ここで夢を諦めてしまえば、3人が心に秘めてる色んな葛藤から解放されることだってあるわけで。

綺麗事だけじゃやっていけない。

そんな道があるってことも教えてくれる先生がいることもまた素敵。

3人はすごく周りに恵まれていると思う。

いつかドカーンと売れて恩返しできることが一番いいのだけどね。


あと、いいけど。いいけど。

中村倫也が出ることは事前に言ってほしいな!爆


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