コントが始まる 第3話
感想: ★★★★☆ / ★★★★★
<あらすじ>
つむぎ「ウチのお姉ちゃんはヤバい。それもかなり……」
春斗「危うさで言ったらウチの兄貴の方が断然上だ」
コント『奇跡の水』。明転した舞台に現れたのは兄弟を演じる春斗(菅田将暉)と潤平(仲野太賀)、そして謎の男を演じる瞬太(神木隆之介)。誰が見ても怪しさ全開の水を崇拝する兄とそれを説得する弟をテーマにした、マクベスのとりとめのないコントの『前フリ』が始まる―――。
1年半前、廃人寸前になっている姉・里穂子(有村架純)を自宅で見つけて以来、転がり込んで生活を共にしているつむぎ(古川琴音)。彼女の最近の心配は、誰も知らない売れないお笑いトリオ『マクベス』になぜどっぷりとハマった里穂子が、彼らの解散発表以来ため息ばかりついていること。
一方、春斗が気にかけているのは、完璧人間だった兄・俊春(毎熊克哉)のこと。非の打ち所のない順風満帆の人生を歩んできた兄だが、突然人生に挫折。今では実家の部屋に引きこもっている。自分が好きな道に進めたのは、しっかり者の兄がいてくれたから。春斗は自分も兄を追い込んでしまった一端を担っていると感じていた……。
問題を抱える二つの兄弟関係。交わるはずのない2組の関係性にはある一つの「秘められた共通性」が存在していた。孤独に陥りやすい現代にだからこそ届けられる想いが詰まった第3話。危うい兄弟のお話は、またしても想像をしていなかった笑顔あふれるクライマックスへとつながっていく!
〜分かる人には分かる、春斗兄と里穂子の性分!〜
つむぎと瞬太によって、中浜姉妹とマクベスでたこ焼きパーティーをすることになった。
最初は緊張から嫌がる里穂子だったが、話の本題は徐々に里穂子の過去の恋愛や仕事話へとなる。
「自分で言うのもなんですけど、
私って言われたことを一生懸命頑張るタイプなんです。
まだ一年ちょっとだったけど前に付き合ってた人と結婚の話とかにもなってて、
だから、私一生懸命、式場から指輪まで調べたんです。
だけど、彼は元から違う人と結婚するつもりでした。
私はその2人の結婚の下見をさせられてただけだったんです。」
里穂子の話に驚くマクベスやつむぎだったが、
里穂子はそれが原因で仕事を辞めたわけじゃないと。
「会社であるトラブルがあったんです。
同じ部署の人が困っているから助けてほしいって言われて。
それで何度か話してるうちに、
いつの間にかその苦情が私にとんでくるようになって。
気づけば私はそのトラブルの最前線にいたんです。
会社でもトラブルの原因は私ってことになってて。
私が頑張るからこうなるのか、頑張り方が間違ってるのか。
会社も居辛くなって、トラブルが片づいて辞表をだしました。
そして、昼から浴びるようにお酒を飲んで、その日の夜公園でも飲んで、、パソコンやスマホが入った鞄は川に投げ捨てました。
やっと最近はバイトができるまでにはなって、手を抜けるところは抜いてやってるんです。
もう頑張って傷つくのは怖いから。
だけど、こんなはずじゃなかったのにな…って」
里穂子の涙に、初めてその話を聞くつむぎも涙する。
潤平は足を拭いたタオルを差し出して、その場を和ませるが、
春斗は自分の兄のことを重ねてしまっていた。
瞬太は、春斗に兄に電話してみたら?と提案するが、
どうせ出ないからいいと。
「大事なのは、電話に出ることなんじゃなくて、
何度も電話して、心のドアをノックしてあげることなんじゃないかな?
着信履歴は、それだけ心配してるっていう証拠だよ。」
と春斗の背中を押す瞬太。
1度目は電話に出なかった兄だが、
2度目は兄からの着信があった。
「俺が再婚したらさ、また披露宴でマクベスのコントしてくれよ」
兄からの久しぶりの電話に安堵と嬉しさがにじむ春斗。
「つーか再婚できんのかよ」
「マクベスが売れるより先だよ。
だから、お前はマクベスを続けろ。
家を納得させるのは長男の役割だ。俺を説得しても無駄だぞ。」
兄は家にいる間もマクベスのコントを見ていた。
兄のおかげでまだもう少しマクベスを続けられそうな春斗。
つむぎは何気ない日に里穂子に、何でマクベスの中でも、
奇跡の水のコントが好きなのかと尋ねた。
「洗脳された兄とそれを助けようと説得する弟が
なんかとても一生懸命で愛おしくって。」
その言葉を聞いてちょっと昔の姉と自身に重ねるつむぎだった。
fin.
春斗の兄と里穂子に共通すること、、
生真面目にしか生きられないところ
小さい頃から勉強や習い事など与えてもらった目の前のことを一生懸命やって、
そしたら自ずと結果が返ってくるから、
学生時代はまた勉強も部活も一生懸命やって、いいところに就職する
親や周りが期待するような、凄いと言ってくれるような人生しか歩んだことしかなく、
気づかない間に周りの期待とプレッシャーが常に隣にある状態で生きてきたから、
いざというとき、周りにどう頼っていいか分からない。
頼られ慣れてる分、頼ることが苦手で、
迷惑をかけてしまうんじゃないかと思ってしまう。
勉強や部活と違って努力した分、比例するわけじゃないから、
社会にでたら余計に、頑張ってもしんどいときがある。
期待に応えなきゃとそこをうまく手を抜いてズル賢く生きられないから、
あっという間に違うレールに乗ってしまって
そこから、こんなはずじゃなかったと孤独に陥ってしまう。
春斗の兄と里穂子を重ねるわけじゃないけど、
この環境は、長子あるあるなのかな。。。
わたしも長子で、昔から考えが堅いというか、自分のこの真面目な性格、損だな。
もっとずるく生きたいなって小さい頃から漠然と思ってて
今まで来てしまったタチだから、
里穂子の長ゼリフのシーンは、なんだか胸にグサグサ刺さってしまって、
すっごく涙がでてしまった。。
有村架純ちゃん、うますぎます…泣
そして、どんな性格もそうだけど簡単には変えられない。
今回、この性分を理解できる人には重すぎるくらい刺さる話だったと思うけど、
そうじゃない人にはちょっとつまらなく感じてしまいそうな話だったなと。
一度は違うレールに乗ってしまった春斗兄と里穂子だけど、
マクベスやつむぎによってもう一度前を向いて歩み始めることができたのは、
春斗兄や里穂子が元気だったときに、
周りに与えてあげたことが大きかったからで、
自分が一番つらいとき誰が手を差し伸べてくれるか
って、結構大事なのかなぁと思ったかな。
相変わらず、コントは絶望的に面白くないけど←そういうもんw
春斗が家族にマクベスを続けられることを認めてもらったと思ったら、
潤平が人生の分岐点だと何だか不穏な予感。。。
なかなか一筋縄ではいかない人生を描いているので、
序終盤のコントのあのつまらなさ具合が良い感じにちょっとクスッと笑っちゃうわ!
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