イチケイのカラス 第2話


感想: ★★★★★ / ★★★★★


<あらすじ>


みちお(竹野内豊)たち地裁チームと、甲子園出場経験もある井出(山崎育三郎)を擁する地検チームによる、恒例の草野球試合が行われた。坂間(黒木華)は、2打席連続ランニングホームランの井出を迎えた投手のみちおに対し、敬遠すべきだと主張する。しかし、みちおは、0.1%でも可能性があるなら勝負がしたいと言い出し……。

 その夜、坂間は、最高裁判所判事で、司法研修所時代の上席教官でもある日高(草刈民代)から呼び出され、あるパーティーに出席する。そこで坂間は、最高裁事務総局の事務総長・香田健一郎を紹介される。健一郎は、坂間が東京地裁第3支部の立て直しを任されていることを承知しており、人事局でもみちおの存在が問題視されつつあることを彼女に告げる。それを受けて日高は、みちおの問題行動に対して処分が必要だと判断した場合は人事局にあげてほしい、と坂間に指示する。

 そんな折、イチケイの部長・駒沢(小日向文世)は、合議制で扱いたい案件があるとみちおたちに告げる。それは、1審で有罪判決が下された、人気料理研究家・深瀬瑤子(前田敦子)による幼児虐待事件だった。瑤子は、当時1歳半の長女が泣き止まないことに苛立ち、激しく揺さぶるなどしてケガを負わせたことにより、傷害罪で2年6ヵ月の有罪判決を受けていた。だが瑤子は判決を不服として控訴。それを受けて高裁は、審理内容を精査し、地裁に差し戻したのだ。しかし、実はこの案件、第1審の裁判長を健一郎の息子・隆久が務めた“取り扱い要注意”案件で……。



〜二転三転もする、どんでん返し感が面白い!〜


人事局総長とその息子が絡んでる本案件は、

自分の将来を潰しかねないと考えた千鶴。

千鶴は、自分をこの案件から外してくれと入間に頼むが、

「容疑者も裁かれているが、実は我々裁判官も裁かれている。
楽しいと思わない?この仕事!」

とまるで話にならない。

瑤子は一貫して容疑を否認したまま。

事件当時、瑤子の娘・詩織を診察した医師・足達(金井勇太)は

「10人専門医師がいれば、10人が同じSBSの診断をするだろう」

と断言する。

入間は、足達の言葉通り10人の専門医を集めて議論させるが、

1人の医師が、

「非常にレアケースだが、3日前の外傷が原因で血腫ができた可能性がある」

と。

事件の3日前、瑤子の夫は娘を託児所に預けていた。

その託児所の先生は瑤子の夫の元交際相手で、瑤子に対し恨みをもっておりネットでの誹謗中傷を頻繁に行っていたことがわかるが、彼女は容疑もまた詩織ちゃんに外傷を与えたことはないと。

他に気になることはなかったか?と話す入間に対し

彼女はその日、熱を出した詩織ちゃんを病院に連れて行ったと話す。途中で一瞬席を外したが、戻ってきたときにまだ診察が行われており、普通の診察より長いと違和感を感じたと。

その診察は足達が行なっていた。

入間は、足達を参考人として法廷に再び呼ぶと。

そして、香田もまた法廷に立ってもらうと。

入間が引っかかっていたのが、足達と香田の関係性。

彼らは学生時代の先輩と後輩の間柄だった。

足達が法廷で証言するときだけ香田は姿を見せているのだった。

裁判官を法廷に立たせるなんて前代未聞ですと話す周囲に

「坂間さん、おりるなら今ですよ」

千鶴に助言する入間だったが、千鶴は、

「真実がわからないまま、おりるのは嫌です」

と。

足達を参考人として呼ぼうと病院に向かった矢先、

足達はベルリンへと旅立とうとしていた。

証言台に立ち話をする香田だが、

足達が法廷に現れると慌てた顔を見せる。

足達は法廷に立ち真実を話し始める。

「診察しているときに急患の連絡が入り電話に出てました。

大きな音が聞こえて、気がついたときには寝返りをうった詩織ちゃんがベットから落ちていました」

と。その3日後、再び詩織ちゃんが運ばれてきたとき、

あのときの外傷が原因ではないかと思い、

怖くなって、母親の虐待の可能性があるという話を聞いてSBSだと言いましたと。

「そのことを香田裁判官に話しましたか?

今、瑤子さんが母親としての尊厳を取り戻せるかどうかがかかっているんです。

あなたがベルリンに向かった目的はなんですか?」

「SBSの第一人者である方に会いにベルリンへと向かいました。

カルテを見せるとその人は、これはSBSではない。

3日前の外傷が原因だとおっしゃいました」

と。

真実を知っていたにも関わらず悪事を働いた香田裁判官は懲戒免職になった。

父である人事局総長が坂間の元にやってきて謝罪をしたことで一件落着。

事件は無事に解決した。


後日、日高(草刈民代)に呼ばれた千鶴はそこで入間の過去を聞く。

「私は裁判官として法廷に立ち、入間は弁護士だった。

当時の容疑者は無罪をずっと主張していたけど、獄中で自殺してしまった」

「判決は合っていたんですか・・・?」


「分からない。だけど私は間違ってない

入間は弁護士バッチを捨てたわ」

と。


fin.


悪事を働いたものは罰せられ、救われるものは救われる!

  

最初は、育児ストレスから前田のあっちゃんが嘘をついてるんじゃないか…と思いつつ、

いやいや、夫も怪しいな、、、

ん?託児所の先生が夫の元交際相手?じゃあ犯人その人やん!!

と考えられる楽しい展開があるところ、

それに添いつつ、裁判官としての保身や身の振り方

東大卒の真面目ならではの考えをもつ坂間が、

自由人の入間に言いくるめられ、なんだかんだ価値観を変えられていくっていうのが、

また見どころで見ていてあっという間に時間がすぎる!!

スッキリするところもあれば、なんだかほっこりする

丁寧な演出と場面展開に圧倒されました!!

裁判官や検察官も含めて法廷にいるみなが

真実を解明しようと気持ちがひとつになっている感じがまた◎


最後まで娘とまた暮らせる日々を願って戦おうとする

瑤子さんの母親としての感情も伝わってきて、

前田のあっちゃんがママの顔になってる〜!!涙

とAKB全盛期の世代としては何だか時代の流れを感じてしまった、、、

嘘ひとつで、母娘の幼い日々を潰された詩織ちゃんと瑤子さんが

また新しい思い出を家族で作っていけたらなと思う最後のシーンでした。


みちおもみちおで明らかになっていない過去もあるようだし、

まだまだ先が楽しみで仕方ないです!!


ランキングに参加しています!

良ければポチッとしてくださると嬉しいです^^ ↓

ちょこりの★ドラマ備忘録

こじんまりとしたドラマのレビューサイトです^^

0コメント

  • 1000 / 1000