MIU404 第3話


評価: ★★★★★ / ★★★★★



<あらすじ>


西武蔵野署管内でイタズラの通報が頻発している。西武蔵野署の刑事・毛利(大倉孝二)と向島(吉田ウーロン太)によると、イタズラ通報は“通報したプレイヤーが警察から逃げ切ったら勝ち“というネット上のゲームのルールを模倣した愉快犯の遊びであるという。これまでそのイタズラ通報に対応した警官全員が犯人に逃げ切られていると聞いた伊吹(綾野剛)は「足で負ける気はしない」と、犯人逮捕に名乗りを挙げる。

後日、伊吹と志摩(星野源)が管内をパトロールしていると、入電中に通話が切れるというこれまでのイタズラと同じ手口の通報が入り…。

(引用:公式HPより)




<隠し玉・菅田将暉、登場!!>の巻


愉快犯は、高校生グループだった。

高校生グループの唯一の女性・真木(山田杏奈)が、公衆電話からストーカー被害を装った通報電話をかけ、

警察が現場に着くと、残りの4人の男子生徒たちがリレー方式で交互に走り、警察から逃れるという手法だった。

伊吹(綾野剛)が愉快犯たちを逃した隙に、

志摩(星野源)は、ひっそりと犯人グループたちの顔を見ていた。

割り出されたカメラに映った顔から、

バシリカ高校の生徒だということが分かる。

しかし、校長は一向に警察の捜査に協力しようとせず、何かを隠そうとしている雰囲気だった。

西武蔵野署の刑事らとともに捜査に本腰を入れ始めた志摩らだったが、

バシリカ高校が隠そうとしていた理由に、去年に廃部になった陸上部の存在が浮き上がってきた。

聞き込みを続けると、

バシリカ高校の陸上部は、ドーナツEPと呼ばれる安価で入手可能な違法ドラックを所持していた疑惑があると。

違法ドラックの可能性も含めて、愉快犯たちを探そうとする志摩ら機捜。

「大人たちが悪いんですよ。若いからって何でも。

僕は未成年だろうと大人と同じように裁くべきだと思います。」

と、愉快犯グループへの刑罰について意見する九重(岡田健史)。

そんな、九重に隊長(麻生久美子)は、

「もちろんそれ相応の罰は受けてもらう。

だけど、救うべきところは救う。それが少年法だと思ってる」

「彼らが未成年ということを盾にしてやっていてもですか?」

「私はそれを子供たちが教育を受ける機会を失った損失だと考えている。

社会からそういう子たちをどれだけ救うか。

5年後10年後の治安はそこにかかってると思う」

と。

伊吹は、犯行グループはまたやるだろうと。

そう思う理由は、

「走りたいから。それしかないでしょ」

と。

愉快犯グループは、陸上部の先輩の違法ドラック所持に連帯責任を取らされただけであった。

伊吹の読み通り、彼らは最後だと称してまたニセの通報を仕掛ける。

そして、伊吹や志摩たちは彼らを追うが、

電話をかけたマネージャー真木は、

本物の変質者によって誘拐されてしまう。

伊吹が追いかけていた愉快犯のリーダー格・勝俣(前田旺志郎)は、そのことを聞き足を止める。

「逃げるか助けるか。今ここで決めろ」

という伊吹に、勝俣はついて行く。

しかし、もう一人のリーダー格・成川(鈴鹿央子)を追いかけいた九重は、真木の救護に向かうため、追いかけるのを断念する。

西武蔵野署の刑事と機捜4部隊は、真木の行方を全力で追い、犯人の居場所を突き止め、

無事に犯人を確保した。

「ごめん。本当にごめん。」

と真木に謝る勝俣。

勝俣らは、家裁に送られたが、

ネットでは実名・写真などがバラまかれる事態になっていた。これに隊長は、

「彼らを裁いていいのは司法だけ。

世間が裁くようなことじゃない。

彼らは結果として実罪よりも、背負わなくていい罪を背負うことになった」

と。

しかし、成川は行方不明のままであった。

行きあてもなく彷徨う成川の前に、

謎の男(菅田将暉)が現れる。


第3話 fin.



未成年の犯罪への向き合い方、

少年法、ネットでのプライバシーの限度など、

人によって色々と思考が分かれそうな問題を、上手いこと事件に絡めたな〜という感じがしたのですが、

私は結構好きな回でした!!


警察なら、何回もニセ通報をされると腹が立つものだけど、

先輩の悪事により無理矢理、廃部に追い込まれた彼らにとっては、

愉快犯などという単なる遊びではなくて、

本気で戦ってくれる相手が欲しかったんだろうな、、、

という気にさえさせられたわ。

それくらい彼らは自分たちの実力を試したい、だけどひっそりとしか活動は出来ない…

矛盾が生んだ末の結果だったんだろうなと。

それに最後まで向き合ってあげようとする

おじちゃん達がこれまたね。(泣)

陸上部を復活させたいという一番の希望は叶わなかったけど、

足を止めて、誰かを救いたいという気持ちを得させられたのは、ある意味、救いだったのかな。

(それも含めてのサブタイトル「分岐点」だったとしたら、センスが素晴らしい^^)

だけど罪は罪。

1度ネットに顔を晒された彼らは、もうまともな生活は送れないかもしれない。

まだ踏みとどまれただけマシだったが、

九重は、成川をそのままにしたことを後々後悔しそうだな〜。

だって、成川は更生どころか、

コテコテ関西弁の菅田将暉に捕まっちゃったんだもの。。。


いや〜、まさにのここで菅田将暉、登場??

綾野剛、星野源に続き、

見事に揃ったサブカル男子感(笑)

「アンナチュラル」の毛利刑事らの復活が1番の見どころだと思ってたのに、

実は、真の隠し玉が菅田将暉だったとは!!

ただのチンピラって感じでもなさそうだったしね~汗

菅田将暉と隊長の子供と関係してそうな黒川智花の登場といい、

何だか、このままタダでは終わらなさそうな匂いがプンプンします〜。

勝俣役のまえだまえだの成長も驚きだったけど。←半端ない既視感だったわw


面白いねぇ。中身が濃くて本当に面白い。

志摩と伊吹が少しずつ、お互いを信頼してるバディになりつつあるのも良い!

演技派が揃ってるので、安心してみれてますが、

唯一の若手・岡田健史が頑張ってるのもいい。

柔軟性のある捜査ができるほかの隊員たちと違って、矛盾を抱えつつも正解を求めながら悩んでる姿が若々しくていいですね。

ナウチューブの渡邊くんも好きですけど、

彼はああいう枠組みで終わっちゃうのかしら?勿体ない気もするなぁ。



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