イチケイのカラス 最終話


感想: ★★★★☆ / ★★★★★


<あらすじ>


裁判官であるみちお(竹野内豊)が、元同僚の弁護士・青山(板谷由夏)と癒着し、無罪判決を出しているという告発記事が週刊誌に掲載された。そんな折、みちおを呼び出した日高(草刈民代)は、「地裁の裁判官の任期は10年。任期満了後にはほとんどが再任される。問題のある裁判官以外は――」と告げて……。

 坂間(黒木華)は、日高がみちおを呼び出した理由を知ろうとした。しかしみちおは、カレー店を開くという話だけだったと嘘をつく。みちおの任期終了まであと3週間。再任は、最高裁裁判官会議の指名により内閣が任命するが、実質的にはみちおと因縁のある相手、香田健一郎(石丸謙二郎)が事務総長を務める最高裁事務総局の決定によるものだった。坂間や駒沢(小日向文世)は、ゴシップ記事の裏で何か大きな力が働いていると考え、みちおが職権発動している重過失致傷事件を検証し直すことに。

 事件の被告人は大学生の笹岡庸介(菅原健)。自転車競技部に所属する笹岡は、大会に向けて深夜に自主練習をしていた際に、かなりのスピードを出していた上、左側通行を守らず、旅行から自宅へ帰ろうとしていた家族連れと衝突事故を起こす。その事故で、7歳の向井愛が意識不明の重体となっていた。笹岡は、左側通行を守っていたが、角を曲がる際にライトで視界を遮られ、さらに工事用のガードフェンスがあったために右側を走るしかなかったと主張していた。だが、検察の調べによれば、深夜に工事を行っていた記録は一切ないという。坂間は、大きな力で真実を捻じ曲げるなら司法はそれを許さない、と言ってみちおへの協力を申し出る。みちおは、そんな坂間に「この案件が最後になろうとも、僕はいつも通りやるよ」と返すが……。




〜素晴らしいフィナーレ!続編は期待してもよき?〜


みちおは自分が突っ走ることで周りの保身を危惧していた。

「舐められたもんですね。
今まで散々好き勝手やってきたじゃないですか。
それに私も真実が知りたいです。」

と坂間は入間に告げる。


入間は職権を発動!

事件は裁判官主導で捜査され、併合審理で行われることになった。

自転車競技部に所属する笹岡の事故に、違法労働があった可能性が出てきたのだった。

それには巨額の脱税が疑われていた鷹和建設が関わっており、

政治家である安斎親子も関与していると。

息子である政治家の安斎高臣(佐々木蔵之介)は、

日本の大型複合施設のプロジェクトリーダーだった。

完成期日に間に合わせろという安斎の指示のもとで工事の下請け会社は極秘に違法労働を行なっていた。

しかし、そこで工事の崩落事故が発生する。

そこで現場監督だった本庄という男性が亡くなった。

責任は本庄の予算を削った欠陥工事にありと判断され、違法労働の記録も抹消されていたのだった。

本庄の隠蔽された死と大学生の自転車事故、

2つの事件の争点は違法労働が行われていたかどうかにかかっていた。

下請け企業は、鷹和建設の顔色を伺い違法労働はなかったと次々と証言し、労働機関に寄せられた匿名の記録なども隠蔽されていたのだった。

なかなか証拠を掴めずにいたイチケイメンバーたち。

しかし、みちおは安斎高臣と、本庄の息子である、あゆむ君、

そして雲隠れを続けている鷹和建設の人事部長に証言してもらうと話す。


最終公判の日。

「冷徹だと思われるかもしれませんが、
僕が対象としているのは個でなく、国民全体です。
多少の犠牲を払ってでも判断しなくてはいけないこともあります。
しかし、期日に間に合わせろとは言いましたが、
違法労働を指示したわけではありませんし、黙認もしていません。」

と安斎は法廷で証言する。

そして、みちおはあゆむ君を法廷にだし、

「あったことをなかったことにしないために、

あゆむ君が知ってるお父さんのことを教えてくれるかな。」

と。

あゆむ君が寝ていたとき、お父さんが泣いていたと。

起きたあゆむ君にお父さんは、

「勇気がでないんだ。間違ってることを間違ってるっていうことに。」

と自転車事故での告発に悩んで泣いていたと。

幼児の証言はあてにはできないと話す弁護士に、

あゆむ君が勇気を振り絞ってお父さんのことを話しているのが分からないのかと一喝する千鶴。

「皆さん、想像してみてください。
あったことをなかったことにして生きていく苦しみを。
一歩踏み出した勇気が何かを変える力を持っていることを。

自分の生き方に少しでも誇りを持ってください。

このことで、何か証言したい方はいらっしゃいますか。」

と話すみちおの言葉に、次々と手があがる。

「わたしが代表して話します。」

と言ったのは、鷹和建設の人事部長の原口だった。

原口は、本庄から違法労働そして過剰労働により社員が疲弊していると聞いていたと。

それを知りながら、社長の指示のもと事故を隠蔽し、記録を改ざんしたと。

原口の証言により、違法労働があった事実が容認され、

2つの事件は無事に解決した。


しかし、みちおのクビは免れなかった。

千鶴は、事務総長・幸田にもう一度撤回してくれるよう頼みにいくが、幸田は本来なら千鶴も処分があったはずだと。

「入間くんがすべての責任は自分にあると。
坂間さんのこれからが楽しみだと言っていたよ。
そんな入間くんの気持ちを無駄にしないために話は以上。」

「待ってください。幸田事務総長にとって大事なことってなんですか。

わたしは入間裁判官から、話を聞いて聞いて悩んで1番いい答えをだすことを学びました。
私も同じです、入間裁判官のこれからがもっと見たい。
なので改めて考え直してくださいませんか。」

と。

そこに現れた駒沢たちによって、

みちおはクビを免れ、地方に左遷されるだけで済んだのであったのだった。

「わたしはイチケイのカラスになりますよ。」

と電話で千鶴はみちおに告げるのであった。


fin.


最近仕事で色々ありメンタル絶不調で、帰っては泣いて落ち込んでの日々なので、

すっかり感想書く手がとまっちゃってました、。

まぁ密かにやってる趣味みたいなようなもんで、皆無だった文章を書く能力をあげたいなぁと思ってはじめたので、遅いけどこれからもぼちぼち更新は続けていこう思います。(言い訳みたいな独り言すみません)


さて、イチケイのカラス最終回!!

巨大企業の闇とそれによって犠牲になる人々と、

立ち向かっていく主人公たちっていう、、、

なんとも最終回らしいフィナーレだった!!!

時間があっという間に感じれたくらいとても面白かったです!!


自分のクビはどうでもよくても、坂間たちの今後を考えて踏み出せずにいたみちお。

そんな臆病になってるみちおのお尻を叩いて、いつも通りやらせてあげる千鶴、

最高のコンビっぷりやん!!

1話の冷徹で大して人の話も聞かず、案件だけを捌きまくっていた千鶴が、

"話を聞いて悩んで1番いい答えをだす"っていう

裁判官に変わっていったのがとても魅力的でした!

今の千鶴のほうがみちおの言う通り、

自分の生き方に誇りをもっている気がして、とても逞しくみえたなあ!!


そして、佐々木蔵之介のサイコっぷりがまた恐ろしいったらなんの。笑

やっと地検が尻尾を掴んだってのに肝心の証拠がないし、

いざというときは、もう秘書を表に出す段取りをしてたのかなぁ。怖いね。

だけど、佐々木蔵之介が言っていたことも一理ある。

すべての人にいいと思われることなんてないのだから、プロジェクトによる多少の犠牲は仕方がない。

だけど、真実を追求し、答えを導きだすことがみちおたちの仕事であり使命。

正しい答えがないからこその仕事と仕事とのぶつかり合いが深くてつい見入っちゃったなぁ。

あゆむくんたちはお父さんの無念を晴らすことが出来たし、

それはそれで良かったけど、

結果的に会社を告発してしまった形になった人事部長の人とかは、

結局会社に反発したとみなされてクビになるんだろうなぁ、、、娘さんもまだ小さいのに。

だけど、罪悪感を胸に抱いたまま生きていくよりは、告発したことを後悔しないよう生きていく。

みちおが言っていた、生き方に誇りをもってほしい!っていうまとめは結構キーワードだったんだね。


いや〜、途中結構長いなぁって思った回もあったけど、

総合的には毎話とても丁寧に描かれている感じで面白かった!!

イチケイの緩やかな暖かさもある雰囲気も良しだし、地検コンビもイチケイに協力的で仕事熱心でなんか好きだった!笑

佐々木蔵之介もまだ捕まってないし、また会うことになると言っていたから、

もしかして続編の可能性ありかな??

だけど、みちおはクビこそ免がれたけど九州に左遷されちゃったし、

千鶴は、裁判官の上を目指すべく頑張っていくのだろうから、

これからの描きようはいくらでもあるけど、

たとえ続編をすることになったとしても
竹野内豊の相棒は、黒木華でお願いしたいなぁ〜!!

それくらいとてもいいコンビっぷりでした!ありがとう!!


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