イチケイのカラス 第6話
感想: ★★★☆☆ / ★★★★★
<あらすじ>
草野球の試合を終えたみちお(竹野内豊)たちは、相手の井出(山崎育三郎)ら地検チームと一緒に石倉(新田真剣佑)の実家『そば処いしくら』に集まって飲んでいた。そこに、坂間(黒木華)が日高(草刈民代)を連れてやってくる。坂間は、女性裁判官の会に出席し、日高の最高裁長官内定のお祝いをしていたという。 するとみちおは、志摩総一郎(羽場裕一)という男の名前を出し、彼が被害に遭った窃盗事件を担当することになったと日高に告げる。志摩は、弁護士時代のみちおが最後に担当したある事件に関係する人物だった。
みちおが裁判長を務める窃盗事件とは、前科6犯の窃盗犯・岸田(バカリズム)が、会計事務所所長の志摩の自宅に忍び込み、現金113万円を盗んだ事件だった。岸田は犯行後、盗んだ自転車で逃走を図ったが、その途中で新聞配達員と自転車同士の衝突事故を起こして顔を見られたため自首していた。 第1回公判で、岸田はエリート人生から転落して窃盗を繰り返したという井出の言葉に反発し、泥棒がいかに魅力的な仕事であるか、どんな金庫も開けられる優れた耳を持つ自分がその個性を生かすためにいかに努力をしているかを力説し始める。また岸田には、金が余っている家しか狙わず、人は絶対に傷つけない、というポリシーがあるらしい。
みちおは、理路整然と話す岸田が、逃走時のことなるとあいまいな話をし始めることや、今回初めて自首してきたことが気になり、逃走経路周辺の防犯カメラを確認することにするが……。
〜検察のもどかしさ上の小芝居がとてもかわいらしい!〜
職権を発動し、裁判官主導で捜査を行なった結果、防犯カメラにうつった岸田の様子から、
持ち出したのは113万円ではなく、2億円相当なのではないかという疑惑が浮上する。
しかし、これを立証しようとした井出ら地検は、上からの圧力により捜査することが難しくなってしまった。
そして、何度か前科のある岸田を追っていた記者・真鍋は何者かに襲われ命を奪われてしまった。
行き詰まる捜査に頭を抱えるイチケイメンバーたち。
しかし、千鶴はみちおに、
「普段通りを装ってるだけのように見えますが。
調べました、12年前のこと。」
とみちおの12年前の弁護士時代に扱った案件を調べていた。
「志摩総一郎。彼はその事件の重要参考人だった」
12年前、東丸電機にという会社に勤めていた布施という男性が、何者かに殺されてしまう。
当時、研究職で布施と言い争っていたという仁科が容疑者として逮捕されるが、
仁科は自分が行ったときは布施はもう殺害されていたと。
「自分が来たとき、走っていく誰かの人影をみた」
と仁科は証言する。加えて、みちおはそのとき東丸電機の顧問税理士をしていた志摩を
重要参考人として呼びたいと話すが、
これを却下したのは、その事件の裁判長をしていた日高だった。
結果、無期懲役を言い渡された仁科は、
「私は無実です」というメモ書きを残し獄中で命をたった。
そのことが忘れられないみちお。
そして、圧力により捜査できなくなった井出らは、
検察に不満を抱きながらもみちおらがいるところで、
何故か検察が警察よりも早く岸田を見つけだそうとしていた。
という重要な証拠をみちおらがいるところであえて話していた。
そのことにより一気に捜査が進みはじめる。
みちおらは、真鍋が自分の船の中に隠した志摩が脱税に関与した疑いのある裏帳簿の証拠を掴んだ。
そして、防犯カメラには、自首する前の岸田に接触した1人の男性がうつっていた。
この男性は、井出らに圧力をかけた検察官・小宮山のかつての部下だった。
みちおは法廷をおり、岸田に問いかけはじめた。
「あなたのポリシーに訴えます。
あなたは誰も傷つけない犯罪をすることが自分のポリシーだと言った。
でも、誰も傷つけない犯罪は存在しません。
知らず知らずのうちに誰かを傷つけていることだってあるんです。」
と。記者・真鍋の妻の顔をみた岸田は真実を話しはじめる。
「僕が金庫から盗んだお金は、113万円ではなく、2億円です。
金庫を開けたときにすぐに分かりました。
これは表にできない金なんだと。盗んだとしても、
届けがだせないような金なんだと気づきました。
そしたら、すぐにそのカメラにうつった男がやってきて、
悪い話じゃないからと、1000万で買収されました。
本当にすみませんでした」
と。
あえて岸田の口から真実を話させることで罪を軽減しようとしたみちお。
志摩は、脱税関与の疑いで逮捕され事件は無事に解決した。
日高に会いに来たみちお。
「真鍋さんが残した裏帳簿に書かれた数字と、
布施さんが残した数字が一致しました。
当時、被害者の布施さんと志摩には接点がなかった。
だからあなたは証人尋問を拒否したんですよね?
動きはじめましたよ。
あなたを慕っている坂間千鶴さんが今、仁科さんに会いに行っています。」
みちおの言う通り、獄中死した仁科さんの妹に会いに行った千鶴。
「仁科さん、真実をもう一度明かせるかもしれません。
再審請求を行なうことができます。」
と。
fin.
中身の濃い1時間だったな!!
みちおと日高の因縁は最終回あたりにやると思ってたから、意外と早めにやるんだなって。
バカリズムはその序章にすぎないのね。笑
何度も窃盗の前科がありながらも、指名手配されるまで逃げ切ってた自信家なのに、
今回はちゃんと防犯カメラにうつってしまうという、ちゃっかりさ。
事件もののときの防犯カメラってとてつもなく便利だね。汗
でも掴めない変な犯人役がハマってたわ。
みちおの12年前の事件で、
板挟みになるのは千鶴だけじゃなくて地検も。
しかもそっちはバックがとても大きい組織だから余計にかわいそう。
真実を明かすか、自分のキャリアを選ぶか。
どっちも大事で、どっちも間違ってないから、難しい選択になりそう
この国の法を変えることがみちおの真の目的ぽいけど、
それは弱者に寄り添える法律にするってことなのかな。
誰も傷つけない犯罪がないように、
法の理不尽さを感じるのもまた人それぞれなわけだから、
誰もが幸せになる法律を作っていくのは、
やっぱりドラマの世界ならではだな。
だけど、主人公が夢をもって何かを変えようとするのは
ドラマだからこそ希望があると思うので、
楽しみたいと思います!
ランキングに参加してます!
良ければポチッとしてくださると嬉しいです^^↓
0コメント